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主任教授より

「目の前にいる患者を救うために何をすべきか?」
その問いに教科書や論文を調べても答えが得られない時、そのClinical Questionを解決するところに研究の動機があり、そのClinical QuestionをReserch Questionとして真理の追究が始まります。
時には推論と異なる結果が得られることもあり、その時には残念な気持ちになりますが真実として報告すると、後のガイドラインに引用文献として採用されることもありました。Scienceの本来の目的を見失わなければ真実はどこかで認められるのです。
本学では博士課程大学院4年間に加え、社会人大学院生や研究生として研究することも出来ます。基礎研究、臨床研究、疫学研究いずれの研究でも経験豊富なスタッフが教育・サポートしていきます。
研究留学歴のあるスタッフも多いので留学希望者にも助言・援助することが出来ます。
 

 

研究体制

指導経験豊富な教授陣が基礎研究、臨床研究、疫学研究においても「Clinical Question」を「Reserch Question」への転換や適切なプロトコールの作成方法を提案、指導していきます。成田キャンパスの実験施設も整備されており様々な研究が可能です。
 

研究実績

基礎研究

経験豊富な教授陣はこれまでに多くの研究実績を積み上げてきていますが、これまでに研究してきたテーマの一端を記載します。
 

倉橋 主任教授

・ARDS/肺障害の発生機序の解明と治療法の確立
・細菌感染に対するhost defense機能
・keratinocyte growth factor発現ベクターによる肺障害予防と修復
・術中の虚血再灌流障害の予防
・HIF-1の抗炎症作用
・術中の肺保護戦略
・ARDSの新定義Berlin Definitionを用いた疫学研究

稲垣 教授

・手術中の酸素代謝にあたえる栄養成分に関する研究 ・新規医療機器や器材の開発

河野教授

・脊髄における鎮痛薬・麻酔薬の作用機序 ・麻酔中の記憶、意識
・慢性疼痛のメカニズム

花崎教授

・気道過敏性亢進機構の解明(および麻酔薬、Rho関連キナーゼ阻害薬が及ぼす影響) ・麻酔薬による臓器保護作用の機序解明(とくに肺、腎)
・肺移植術後に生じる気道過敏性亢進の機序解明(関与する非翻訳RNAとその標的分子種の同定)
・人工呼吸による肺傷害の機序解明

臨床研究

現在、国内・国外の多施設共同研究に協力しています。
 
詳しくはこちら

WEAN SAFE Study

人工呼吸を必要とした患者を対象に人工呼吸からの離脱への影響因子を調査する国際コホート研究
(研究実施者 大村 National Coordinator 倉橋)

SQUEEZE Study

術後1週間以内の血管収縮薬の使用状況を調査する国際コホート研究
(施設主研究者 内山 National Coordinator 倉橋)

Apollo Study

CVカテーテル挿入時に使用する消毒薬による感染率の非劣性を調査する国内多施設共同無作為化比較試験
(施設主研究者 内山)